atriumブログ

デザイン事務所atriumの雑記です

nium gallery 01

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今年の2月ごろから、静岡県浜松市中心市街地にある、小さなビルのショーウィンドウ部分を借りて、nium galleryという小さなメディアアート・ギャラリーを始めた。ギャラリーと言っても、49インチのデジタルサイネージ・モニターが設置してあるだけで、延床面積は一坪もなく、極小の無人アートギャラリーとなる。ギャラリーは、以下の「3つのオープン性」を標榜している。

  • まちにオープン(公共空間に開かれている)
  • 誰にでもオープン(前を通行する人なら誰でも見られる・無料)
  • いつでもオープン(24時間稼働)

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以前より、浜松には美術館やギャラリーなどの施設が少ないと感じており、特にアニメーションやデジタルアート等の分野においては、作品を鑑賞できるスペースは、自分の知る限りでは全く無かった…。

かねてから言われているように、中心市街地の活気が失われて久しい浜松に、何か少しでも文化的な実験を施してみたいと思ったこともあり、そういった映像メディアに特化したギャラリーができないかと考えた。

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映像特化のギャラリーならば、極論すれば設備はテレビモニター1枚のみがあればよく、また、作品のデータをネット経由でモニターにアップロードできるような仕組みを作れば、展示の入れ替えなどの作業がすべてネット上で完結し、しかもネットならば場所を問わず、遠隔地、つまり今自分が住んでいる東京からでもギャラリー管理ができるはずだと思った。

つまり場所コストも少なく(モニター一枚のスペースだけあれば良い)、メンテナンスコストも少ない(ネット経由で作品の上映管理)という、個人が遠隔地からでも運営可能なミニマムなアートギャラリーというものを着想するに至り、実現できる場所をボンヤリと探し始めようとしていたところ、偶然、知り合いが、その構想にピッタリのショーウィンドウを持ったビルの管理人になったために、場所を借りる相談に乗ってもらい、短期間で実現させたのが、このnium galleryになる。

まだ実験的な段階でもあり、現在は自分が作成したいくつかのショートアニメーションを上映している。上述したように、それらは24時間、365日ループ再生されており、前を通る人なら、早朝でも深夜でも、誰でも自由に鑑賞することができる。
今後、もっと映像の数を増やして、少しでもあの通りに彩りを添えることができれば良いと思う。

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